1. HOME
  2. ガールスカウトとは
  3. VOICE
  4. 応援団

VOICE

応援団

ガールスカウトは、責任ある世界市民となれる女性を育成する活動をしています。活動プログラムは、地域に貢献する活動やインターナショナルなもの、少女のためのプログラムから若い女性に取り組んでほしいものなど、さまざまにあります。こうした活動に対し、外部からガールスカウト活動を応援してくださる声を紹介します。

No Hurdle, No Life! 田井 小百合 選手

田井 小百合 選手

デフリンピック日本代表* ガールスカウト千葉県第63団出身

*デフリンピック:4年に一度、世界規模で行われる聴覚障がい者のための総合スポーツ競技大会。ろう者(Deaf)とオリンピック(Olympics)の造語で「ろう者のオリンピック」という意味をもつ。


 選手として絶好調であった20代前半で右耳の病気を発症し、右耳はほとんど聞こえなくなってしまいました。それでも困難に負けたくない気持ちをバネに世界を目指し、2009年に引退するまで全力で競技に取り組みました。引退直後、今度は左耳の病気を発症し、日常生活で補聴器が手放せない生活となりました。

 夢や目標を見失っていた私はデフリンピックと出会い人生が大きく変わりました。デフリンピックとの出会いから数か月後に聴覚障がい者陸上に転向し、その後の出産を機に、漠然としていた夢は「娘に金メダルをかけてあげたい」という明確な目標に変わりました。4年前のデフリンピックでは銅メダルでしたが、今年のデフリンピックでの金メダル獲得を目指し、現在も日々挑戦を続けています。
  私の専門は陸上競技の100mハードルです。競技をするうえでは常に目標がありますが、その目標を達成するためにどうすれば良いのかを自分で考え、やるべきことを見出し、臨機応変に実行していく―。これらのことは、小学校時代から在籍していたガールスカウトの活動経験から培われたものであると感じています。通常の集会をはじめ、野外活動、さまざまな行事など、多くの仲間、リーダーたちと出会い、多様な経験をしてきたことが力になっています。また、ガールスカウトのモットーである「そなえよつねに」は、出産、育児などを経て生活スタイルが変化していく中でも、常に心がけていることでもあります。
   現在、6歳になる娘は、自然豊かな環境でのびのびと成長しており、その感受性の豊かさに感動と驚きの連続です。初めての育児で悩み、戸惑うこともありますが、娘と同じ目線で自然や生きものに触れ、社会と関わっていく中で、娘とともにさまざまな経験を重ね、母として成長していくことができればと思っています。

 2017年7月にトルコ・サムスン市で第23回夏季デフリンピック競技大会が開催されます。聴覚障がい者が集う本大会では、国際手話やジェスチャーで他の国の選手やスタッフと国際交流を深めることができます。また、スタートの合図をランプで知らせる、拍手の代わりに手を振るなど、音の情報を目で見てわかる情報に変えて競技や式典がおこなわれる点もデフリンピック独特の魅力です。
 2020年の東京オリンピック、パラリンピックが近づき、日本国内でも障がい者スポーツに対する興味・関心が広がりつつありますが、残念ながらデフリンピックは国内ではまだまだ知られていないのが現状です。私や仲間の競技活動の姿、また講演や体験教室などのイベントを通じて、デフリンピックや障がい者スポーツをもっと多くの人に知ってもらい、社会に広まるよう、微力ながら貢献できればと願っています。

<プロフィール>
小学5年よりハードルを始める
1994年 全国中学校陸上競技選手権大会優勝
2004年 日本陸上競技選手権大会第3位
2010年 病気を機に聴覚障がい者陸上に転向
2011年 長女出産
2012年 世界ろう者陸上競技選手権銀メダル
2013年 デフリンピック銅メダル
2016年 世界ろう者陸上競技選手権銅メダル


21世紀の女性を育てる 昭和女子大学 坂東 眞理子理事長

坂東 眞理子理事長

これからの女性は、人生を主体的にデザインしていかなければならないと思います。世界に通用する女性になるためには健康であること、知的好奇心に溢れていること、魅力的であることが大事だと思います。
 しかし、男の子には頑張っていい学校に進学していい仕事に就いてほしいと願い、女の子には無理しないで伸び伸び育てばいいと考える家庭や保護者が多いのが現実です。重圧に負けて気弱になっている男の子を見ると、女の子への期待が軽いのも悪くはないのかもしれません。昔は「女の子はお嫁に行くのだから家の手伝いをしなさい」「そんなことをしているとお嫁に行けなくなる」とプレッシャーが強かったのですが、今はそれも少なくなっています。とてもいいことだと思います。もちろん重圧に押しつぶされずにしっかり歩いている男の子もいます。

 女の子には自分の好きなことをやれるアドバンテージはありますが、世のため人のために働きなさい、権利を主張する前にしっかり義務を果たしなさいという指導が弱いので、伸び伸びでなく野放図になっています。だから、目標を与えなければならない。以前なら「良妻賢母」が目標だったかもしれませんが、これからの女の子にはどのような目標を与えるのが良いのでしょうか。

 「医者になりなさい」「国会議員になりなさい」というのでは男の子と同じです。「何になるか」より「何をするか」が大事です。「もっとこの世の中をよくするためにあなたに何ができるか、その力を世の中のため人のために使いなさい」と教えなければ、社会とのかかわりを考えさせることができません。厳しい競争に負けてしまうと言われるかもしれませんが、男性と同じでは20世紀後半的なリーダーを育てることしかできません。人との競争に勝つリーダーではなく「みんなが協力してやり遂げる」「見過ごされていた新しい問題に目を向ける」ことが大切です。上から下に向かって「俺についてこい!」と旗を振るリーダーではなく、共感できる正義感を持てるリーダーを社会は必要としているのではないでしょうか。

公益社団法人ガールスカウト日本連盟 主催
女の子を育てるフォーラム 基調講演
「女性グローバル人材を育てるには」より

2013年3月24日実施
国立オリンピック記念青少年総合センター


TOPへ戻る